高市総理はG20サミット出席のため21日午後、南アフリカへ出発します。中国からは李強首相が出席します。
今回、李強首相との正式な会談は行われない方向です。
高市総理が滞在中、何らかの接触に動くかどうかが焦点です。
高市総理の側近は「立ち話など接触の機会を模索していく」と話します。
先月、APECで正式な首脳会談の前に習近平主席と立ち話をしたスタイルです。
処理水放出と水産物の輸入停止で関係が冷え込んだ2年前も、当時の岸田総理は国際会議の控室で李強首相と接触し、日本の立場を説明しました。
一方で、対中外交に長く携わる外務省幹部は「焦って会う必要はない。もし中国側に接触を避けるような行動を取られれば、関係がさらに悪化しかねない」と指摘します。
首脳同士の接触はあるのか、中国側の出方も含め、日中間の駆け引きが始まっています。