8日、青森県東方沖を震源とする強い地震があり、宮城県など広い地域に津波注意報が出ています。この地震を受けて気象庁は、北海道・三陸沖後発地震注意情報を発表しました。

 8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震がありました。地震の規模を示すマグニチュードは7.5です。
 この地震で、宮城県や福島県など広い範囲に津波注意報が出ています。

 宮城県では登米市で震度5弱、石巻市や東松島市などで震度4、仙台市などで震度3を観測しました。

 9日午前0時42分に石巻市鮎川で20センチ、午前1時4分仙台港で20センチの津波を観測しました。

 宮城県や宮城県警などによりますと、宮城県では今のところ被害の情報は入っていません。 東北電力によりますと、女川原発に異常はなく運転を継続しているということです。

 9日午前0時40分現在、宮城県で避難指示が出されているのは気仙沼市、石巻市、仙台市、名取市、岩沼市、亘理町、山元町、利府町のいずれも海岸線や河口付近です。
 気仙沼市、石巻市、七ヶ浜町、名取市、山元町岩沼市、利府町では避難所を開設しています。
 避難者「かなり長くて体が揺れて飛び起きた。間違いなくくるなと思ったので、急いで走ってきた」
 避難所の詳しい場所については各自治体のホームページで確認をしてください。

 交通機関の情報です。JR東日本によりますと地震の影響で東北新幹線は一時、福島駅と新青森駅間の下りで運転を見合わせていましたが順次運転を再開し、9日午前2時8分現在での運転見合わせ区間は、盛岡駅から新青森駅の間となっています。

 在来線で9日午前0時50分現在、運転を見合わせているのは東北線の塩釜駅から松島駅間の上下線、仙石線の東塩釜駅から石巻駅間の上下線です。
 そのほかの路線でも一部で運転を見合わせていましたが、現在は運転を再開しています。

 今回の地震を受けて気象庁は、2022年の運用開始後初となる北海道・三陸沖後発地震注意情報を発表しました。
 今後1週間は 大きな地震に警戒し、政府自治体の情報に応じた備えをするよう呼び掛けています。