中東情勢悪化をきっかけとする原油の高騰が、ガソリンや軽油の価格に影響しています。

 従来は20円ほどあったレギュラーガソリンと軽油の価格差は、現在10円程度に縮まっています。

 資源エネルギー庁によりますと、2025年11月の宮城県のレギュラーガソリン価格は168.6円、軽油は149.4円でその差は19.2円でした。

 15日に発表された最新の価格はレギュラーガソリンが162.1円、軽油は152.6円とその差は9.5円にまで縮まっています。

 軽油とガソリンの価格が縮まると、ディーゼル車を使う運送業などへの影響は深刻です。

 七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト「店頭で販売される価格が縮まったことは事実で、かつて20円前後の差が今は10円前後。だいたい10円前後差が縮まっています。政府が物価高対策としてガソリンや軽油にかけていた、暫定税率を廃止した事情がありました。暫定税率の税率が、ガソリンと軽油で税率が違っている」

 例えばガソリン150円、軽油130円とすると、これまでの価格には暫定税率分としてガソリンには25.1円、軽油には17.1円が含まれていました。

 しかし暫定税率が廃止されたのでガソリンは125円、軽油は113円と価格差が20円から12円に縮まりました。

 宮城県トラック協会の会長で、運送会社を経営する庄子清一さんから話を聞きました。

 庄子清一さん「前年の今頃だと1リットル当たり130円から140円、それが今150円を超えていますので、補助金があってのこの価格ですから、これが無ければ軽油であっても200円を越す状態。この環境の中で最善を尽くすしかない」

 規模が大きい運送会社では、自分たちで使う軽油は自家スタンドと呼ばれる自前の給油所に安い価格で軽油を仕入れて常時ストックしていますが、元売りからの供給がストップしたため現在は閉鎖されています。

 庄子清一さん「トラックが動かなくなれば9割の荷物が運べない、そうすれば市民生活は成り立たないのです」

 更にガソリンや軽油の価格高騰の影響は、仙台市バスにも及んでいます。

 仙台市バスに使用する軽油は、3カ月の期間で使用する量を一括で契約することになっています。

 しかし、この春の契約では入札不調という結果になってしまいました。

 軽油を扱う業者が3カ月分の確保が難しいという理由で1カ月単位での入札になり、入札価格も前回の1.7倍にまで膨らんでいます。

 事態を重く見た郡仙台市長は、軽油などに関する支援を求めるため国への要望を検討していく方針を示しました。

 郡仙台市長「是非私どもも各種施策を繰り出しながら対応してまいりたいとは思っておりますが、国に対してもしっかりと対応いただけるとありがたい」