宮城県がクマ出没警報の延長を決めるなど、クマの目撃情報は減る気配がありません。課題となっているのが、捕獲の最前線に立つハンターの育成です。
宮城県猟友会に所属するハンターの数は、ピークだった1978年度は8755人でしたが、高齢化などで2013年度は1460人と大きく減りました。
その後、シカやイノシシなどの被害が増えたことから、わな猟に取り組む若い農家が増え会員数は横ばいが続いています。
ハンターのうちクマ対策に有効なライフル銃や散弾銃を扱える第1種銃猟免許を持っている人は、ピークの1978年度の8326人から2013年度には1245人まで減少し、その後も毎年十数人が引退し2026年3月末で1101人となっています。
宮城県猟友会生駒純一会長「最近のクマは人を襲うんですよね。人の命まで奪うような状況だから、変わってきているんですよね。肉食になっているという感じですね」
宮城県では2025年度、ツキノワグマの捕獲数が1990年度以降で最多の505頭に上りました。こうした中、県猟友会ではクマのハンターの高齢化が進んでいるということです。
宮城県猟友会生駒純一会長「平均年齢が60歳も超してますし、歳のいっている人が結構の人数、大半を占めているような状況ですね。歳取ってくるとどうしても目が見えなくなるので。時期が来れば辞めざるを得ないと思っています」
ハンターの需要が高まっている中で、高齢化で減っているということでした。
クマなどの野生動物は鳥獣保護法で守られていて、勝手に捕獲すると違法になります。捕獲するためには、狩猟免許が必要です。
狩猟免許は都道府県が発行し、筆記試験や適性検査などが課されます。このうちクマの狩猟に使うライフル銃や散弾銃を扱うためには第1種銃猟免許が必要です。
更に狩猟免許を取得しただけでは、銃を手にすることはできません。銃は非常に危険なので、銃刀法に基づいて警察に申請して銃砲所持許可を得なければなりません。
芳賀銃砲火薬店芳賀祐紀店長「うちは基本的に所持免許を持っていないと鉄砲をお見せできないというような形になりますので、最低でも初心者講習会の合格が必要です」
仙台市青葉区で狩猟道具を取り扱う芳賀銃砲火薬店によりますと、銃本体でだいたい20万円から40万円、自宅で保管する場合は10万円ほどする金属製ロッカーの設置も義務付けられます。
加えて試験の費用なども含めると、ハンターになるためには60万円から70万円が必要になるということす。
実際に猟に出てクマを捕獲すると、1頭当たり数万円程度の報奨金が支払われます。
ただ、芳賀さんはハンターを副業にするのは難しいと話します。
芳賀銃砲火薬店芳賀祐紀店長「空いた時間に駆除してということは難しいのではないか。やはり雇用するなりのガバメントハンターとか、若い人たちが暮らしていけるような状況で、なおかつ駆除や狩猟を楽しめるような状況を作ってやらないとちょっと難しいのかなとは思います」
宮城県では、2026年度の狩猟免許試験を受ける人を対象とした養成講座を6月から開講する予定です。
受講生には11月に始まる狩猟期間で猟友会のメンバーとして活動してもらう想定で、22日まで募集しているということです。