マグニチュード8.2を記録したフィリピンの地震では、これまでに19人の死亡が確認されています。国立高校や商業施設が倒壊するなどの被害が出ています。

■フィリピン地震19人死亡 高校はパニック

 激しく体が揺らされる子どもたちに教師は座ったままでいるように呼び掛けました。しかし、その背後でトタン屋根が崩れ落ち、子どもたちは一斉に逃げ出しました。

 日本時間の8日午前8時40分ごろ、フィリピン南部ミンダナオ島の南部沖で、推定マグニチュード8.2の地震が発生したのです。

 国立の高校でも教師らが身を伏せるように指示をしますが、学生らはすぐに立ち上がり、パニック状態になりました。奥に見える校舎が砂煙を上げながら倒壊したのです。

 建物の1階部分がつぶれ、中央が大きくへこみました。

 フィリピンでは6月8日は公立学校で新学期が始まる日。この高校にも多くの生徒が登校していました。

 人々の前で崩れ落ちたのはフィリピン発祥のファストフード店などが入る商業施設です。ファストフード店のホームページによりますと、この店舗は月曜日は24時間営業。地震発生時にも店内に人がいたとみられます。

 フィリピンの現地メディアはフィリピン当局の情報として、地震の影響で震源に近いミンダナオ島で、これまでに19人の死亡が確認されたと報じました。

 また、7人が行方不明になっているほか、134人がけがをしているということですが、被害の全容についてはまだ分かっていません。

■和歌山などで津波20cm観測

 影響は日本にも…。

 気象庁は午前9時すぎ、津波注意報を発表しました。注意報が出されたのは茨城県から沖縄県まで。

 鹿児島県志布志市の高台では避難してきた人が不安そうに海を見つめました。

避難してきた女性 「きょう病院に行っていて、帰ってきたら防災無線が鳴っていた。練習じゃないよね、聞いていないよねと」

 津波は太平洋側の各地に到達し、東京都小笠原村の父島や和歌山県串本町、宮崎市では20センチが観測されました。

 注意報がすべて解除されたのは午後4時50分です。

 ただ、気象庁は津波に伴う海面変動が1日程度続く可能性があるとしています。