九州北部地方に線状降水帯の予測情報が発表されました。「ダブル台風」が北上し、週末、関東への影響も大きくなりそうです。

■線状降水帯 九州北部に予測情報

 茶色く濁った水が道路を覆い、車は水しぶきを上げながら進みます。

 24日午前9時ごろの鹿児島県薩摩川内市内です。

 排水しきれなくなった雨水があふれ、市内のあちこちで道路が水浸しに…。鹿児島県にはレベル4の大雨危険警報が出されました。

 消防隊員がボートで周辺住人の避難を助けます。

周辺住民 「過去一度だけ台風の時、水上がったが、ここまで来ることはなかった。引っ越して5年だが、びっくり。(電気)ついてない。何もつかない」

 ライフラインは一時ストップ。

周辺住民 「自宅は床下浸水まできて、停電も2時間くらいしていた。電気なくて(スマホの)充電なくなりそう」

 住宅街には、普段とはかけ離れた景色が広がります。茶色い水が波打つように町を流れ、家の中にまで迫ろうとしています。

撮影した人 「一瞬。気が付いたらみるみるうちに、5~10分しないうちに(水位が)どんどん上がった。目の前に小さい小川がある。(普段は)20、30センチの水深。通常の水面から2メートルくらいは上がっていると思う。ここまで急に水位が上がるのは本当5~10分でびっくりした」

 その危険を一気に高めたのが“線状降水帯”です。鹿児島県の薩摩地方で午前9時前に発生しました。

 雨雲レーダーを見ると、その時間帯、薩摩川内市には線状の雨雲が掛かり続けているのが分かります。

 薩摩川内市の別の川では午前8時ごろには見えていた堤防が、線状降水帯の発生直後の午前9時に見えなくなりました。

 市内では午前8時51分までの1時間に71ミリもの非常に激しい雨が降り、川の水位は一気に上がりました。

 薩摩川内市と霧島市などで避難指示が出されました。

 今回の大雨の背景にあるのが梅雨前線です。そこに、台風からの湿った空気が流れ込み、前線が活発化しました。

 長崎市内では夜が明ける前から雨が降り続けました。階段を雨水が滝のように流れ、住宅街では石の塀が崩れる被害も起きました。

 市内を流れる複数の川では水かさが増し、濁流のような流れに変わりました。

 長崎市の24時間雨量は130ミリを超えています。

 さらに土砂災害への警戒も高まっています。

 普段、緑に覆われている斜面は大雨でコンクリートごと崩れ落ち、赤い土があらわになりました。

 崩落した規模は高さ20メートル、幅10メートルにわたっています。土砂は歩道に流入し、通行規制がかかりました。

 九州では、長崎県や鹿児島県などにレベル4土砂災害危険警報も出されました。

 向かった武雄市で目にしたのは一見すると増水した川のようにも見えますが、普段ここには田園風景が広がっています。

 武雄市の周辺では24時間で160.5ミリの今年一番の大雨が降りました。普段は真っすぐ伸びる道路も、冠水で通行止めになっています。

 心配されるのが農作物への被害です。

近くに住む人 「(Q.普段は?)田んぼが上から下まで」 「(Q.田んぼが)つかっている」 「(Q.いつから冠水?)一時の間に3~4時間でこれくらいになった。やっと(稲の)苗を植えたばかり…」

 九州北部には25日未明から昼前にかけて線状降水帯予測が出ています。引き続き警戒が必要です。

 また、台風7号は27日には本州の南岸を通過する見込みで、8号は26日に熱帯低気圧となりますが、大雨に警戒が必要です。