高齢者を狙って、必要のないガス給湯器の工事を迫ってだましていた疑いです。逮捕されたのはガス機器販売などを手掛ける会社の社長らで約22億円を売り上げていました。

■認知症や視覚障害がある人も被害に

不当な勧誘を受けた人(80代) 「年寄りで知識のない人に対して、ものすごくものの言い方とか優しい。来た人の丁寧さが、ものすごく分かりやすい」

 高齢者を狙い、約22億円をだまし取った手口が分かってきました。

 逮捕されたガス機器販売などの会社の実質的経営者・糠信秀企容疑者(36)。工事費用をだまし取ったとして逮捕されたのは、合わせて8人。容疑者らは、ガス給湯器の交換の必要がない所に訪問し、警報音を鳴らします。

 「基準値を超える一酸化炭素が出ている」「今契約した方がいい。来月になると高くなる」などとうそを言い、工事費用など約100万円をだまし取った疑いが持たれています。

 警視庁によると、被害者の平均年齢は81歳。最高齢は神奈川県の103歳。認知症や、視覚障害がある男性もいたということです。

 2023年以降、給湯器の点検商法で約7600件契約し、約22億円を売り上げたとみられています。

 押収された品を見ると、一酸化炭素をチェックする機械や、それらしい作業服も並べられています。

■娘に相談すると…

 容疑者の会社から、勧誘を受けた人がその手口を語りました。

不当な勧誘を受けた人 「ガスのことについて私は全然分からなくて、普通に日常生活していたからいいんだけど、『東京ガスですが、最近色々トラブルが起きるもので、検査とか無料で行います』という話があった」

 80代男性に不審な電話があったのは、1年ほど前のこと。

「電話が来てから2~3日経って、技術者が来て、何を見ますかと言ったら給湯器とガスコンロ。給湯器についてその人が言うには『この建物は25年経っているけど、たぶん(給湯器を)途中で1回交換した』『それでも10年以上経っているから交換する時期ですよ』と」 「電気製品など10年ぐらいで交換と聞いていたので『考えましょう』と」

 給湯器に続き、話はガスコンロに及びます。

「こちら(ガスコンロ)を見たら、当初からそのまんまですねと。だからスイッチを入れたら炎が赤く出てきて、これは赤く出るのは寿命が超えつつあるから、これをそのまま放置すると火事のもとですよと。どちらを優先順位にしたらいいですかと言ったら、火事のもとの(ガスコンロ)ということで、そちらをお願いしますということで、契約書を即OKしてしまった」

 しかし、ギリギリのところで被害を防ぐことができました。

「宇都宮の娘に言ったら『保留にしたほうがいい』と言われた」

 将来、同居を考えていた娘に相談し、保留の連絡をすると…。

「会社の担当者に電話して、保留させてくれと言ったら『もう材料を用意してしまった』『だから保留はできません』と言われた」

 さらに自治会を通し、警察にも相談し、土壇場で被害を免れました。

「私どもみたいに80歳を超えた中で、近所付き合いとか友達・情報を持っていない人たちは、自治会とか市とかでそういうことをフォローできるようなシステムが欲しい」

(「グッド!モーニング」2026年10月10日放送分より)