フランスのスーパーの冷蔵庫が50℃まで上昇し、一部火災も発生しました。その原因はサイバー攻撃でした。日本のスーパーは大丈夫なのでしょうか。
■“冷蔵庫50℃” 食品を大量廃棄
パリ市内のスーパー、冷凍庫の中身は空っぽです。張り紙には「技術的問題が発生し、閉鎖中」とあります。
スーパーの店長 「当店のシステムがサイバー攻撃を受けた影響で冷蔵設備の温度が上昇し、一部の商品が溶けてしまう事態となりました。残念ながら本日は冷蔵・冷凍食品をすべて廃棄せざるを得なくなりました」
温度は一晩で50℃まで上昇したといいます。大規模なサイバー攻撃によって狙われたのは、インターネット経由で温度を管理する大手スーパーの冷蔵設備でした。
現地メディアによりますと、フランス各地の約500店舗のスーパーで同様の被害があり、大量の食品を廃棄、一部では火災が発生したということです。
スーパーの食料品を狙った大規模なサイバー攻撃。これは日本でも起こりうることなのでしょうか…。
ヤオヒロ東店 藤井正仁店長 「約半分が冷蔵管理が必要な商品。(被害があれば)うちの場合は1500万円から2000万円ぐらいの損害。修理代とか入ると莫大(ばくだい)な金額になる」
埼玉県上尾市のスーパーでは、冷蔵設備の温度は手動で管理しているといいます。
ヤオヒロ東店 藤井正仁店長 「冷蔵のオープンケースは一つひとつにモニターが付いている。これで温度を変えるのがうちのやり方」 「(Q.ネット環境にはつながってる?)」つながっていないですね、うちは」
大手スーパーの関係者は、こう話します。
大手スーパー関係者 「うちはネットワークにつながった冷蔵設備を使っている。フランスで起きたサイバー攻撃は食品を狙った1つのテロだと捉えている。数年前からサイバーセキュリティーには力を入れていたが、今回の詳細が分かり次第、さらなる対策を講じたい」
サイバーセキュリティーの意識。これを高めていかなければフランスと同様のことが日本で起きる可能性は否定できないと専門家は警鐘を鳴らしています。
サイバー攻撃に詳しいIIJ技術統括部長 堂前清隆さん 「日本でもフランスと同様の設備を設置する会社もあるが、セキュリティー意識は高いところからまだまだなところもある。中には不安なところも残っているかな」
今回、被害があった冷蔵設備の多くは古いファームウェアを使っていたと現地メディアは報じています。