1位の約半分の票だった候補がなぜ東京大学の次の総長に選ばれたのか、500人を超える教職員有志が経緯の説明を求める要望書を提出するなど波紋が広がっています。

■2位なのに東大総長なぜ?

 今、東大を揺るがしているのは総長選。第32代総長・藤垣裕子氏は女性初の総長として注目されましたが、投票では1位ではなく2位でした。

 東大新聞によりますと、13日に500人を超える教職員の有志が、なぜ2位が選ばれたのか説明を求める要望書を東大に提出したということです。

東京大学 大学院3年生 「選挙そのものが独りよがり、不透明で少し印象は良くない。あまり良い形で話題になっていないそれは歯がゆい気持ち」

東京大学 大学院2年生 「学内の教員とか職員の中でも意向投票が覆ったことについて多少、疑問を感じている人が一定数いるのが率直な印象。大学側から学内とか学外に向けて説明は必要なのかなと思います」

 総長を決める過程で何があったのでしょうか。

 東大出身で大学のシステムに詳しい筑波大学の山本名誉教授は…。

東大出身 筑波大学・広島大学・桜美林大学 山本眞一名誉教授 「多分、もめたんでしょ。もめたと思います」 「(Q.もし1位を選んでいたら?)投票結果をうのみにして選んだら「ガバナンスがなってない」と言われる。非常に難しい状況に陥っている」

 国立大学法人法では総長の決定に投票は必要ありませんが、東大は独自に候補者の所信表明や投票などを経たうえで、選考会議で総長を決定しています。

 2回目の投票では染谷隆夫教授が過半数の1107票、藤垣氏は553票でした。ダブルスコアでしたが、選考会議では藤垣氏が総長に選ばれました。

筑波大学 広島大学 桜美林大学 山本眞一名誉教授 「投票結果をどの程度、尊重するか、昔は絶対だった。国立大学を法人化してから絶対ではなくなり、投票結果は参考情報になった」

東京大学 2年生 「やっぱり何の説明もなく意向投票がひっくり返ってしまうと、じゃあ意向投票の位置付けって何なのか」

 選考の理由について、大学側は「ガバナンス上の課題が相次いでいて、選考には高い倫理観を持って社会的信頼を回復し得る能力も重視した」などとしています。