■余命宣告の帰り道に2200万円

 仙台市で今年3月、現金入りのバッグを男が路上から持ち去ったとされる事件。

末永拓也被告(43) 「神様からの贈り物だと思った」

 こう話しているのは末永拓也被告です。初公判では事件直前に被告が見舞われた“不幸”が明らかになりました。

 この日、末永被告はがんの再発が判明し、余命2カ月から3カ月と宣告されていたというのです。ところが病院からの帰り道、思わぬ出来事が転がり込みます。

 現金を輸送していた警備会社が落としたバッグを路上で偶然見つけたのです。バッグを拾い、近くの公園で開けてみると、中には現金2200万円が入っていました。

末永拓也被告 「神様からの贈り物だと思った」

 逮捕されるまでに1800万円を使ったとみられています。伊勢旅行に出かけたり、海外旅行でベトナムにも行ったほか、がんの治療費にも使ったということです。

 宣告された余命を超えた事件の4カ月半後、末永被告は逮捕されました。

 遺失物横領の罪に問われた初公判で、検察側は拘禁刑1年を求刑しました。

 一方、弁護側は…。

弁護側(きのう初公判) 「余命宣告を受けた帰り道に2200万円が落ちていたら、『神様が見ているのか』と考えるのも分からなくはない」

 執行猶予を求めていて、判決は来月6日に言い渡されます。

 警備会社の被害2200万円は保険会社が補填していて、末永被告は保険会社に月3万円ずつ返済しているということです。