宮城県石巻市では、東日本大震災の防災集団移転先の一部が浸水域に含まれました。石巻市の齋藤正美市長は「非常に残念」との考えを示しました。

 石巻市では震災の防災集団移転先となった51地区のうち、のぞみ野地区など5地区が新たに浸水域に含まれました。

 斎藤市長は11日の定例会見で「非常に残念な結果」と述べました。

 齋藤正美石巻市長「ここならば安全だろうと思ってやりました。しかし今回の想定では非常に残念な結果が出ております。常にこの浸水想定を頭に入れながら、命を守るための行動をとっていただきたい」

 また、東北電力が再稼働を目指す女川原子力発電所については、県に対し新しい浸水想定を踏まえた上での安全性を検証するよう要望したということです。

 齋藤正美石巻市長「原子力発電所は本当にこれだけの地震が来た時に大丈夫か。県のデータで県がしっかり検証しなさいと、すべきだとそういう話をさせていただいております」