福島第一原発にたまる処理水の海洋放出について、原子力規制委員会が正式に認可しました。水産業の関係者からは反発の声が聞かれました。
東京電力は福島第一原発で増え続けるアルプス処理水を、大幅に薄めて原発の沖の約1キロの海底から放出する計画を、2021年12月に原子力規制委員会に提出し、審査が進められていました。
原子力規制委員会は22日の臨時会で、この放出計画について「安全上問題はない」と結論づけました。
東京電力は、工事を進めて2023年春ごろに放出を始めたい考えです。
宮城県石巻市の水産業の関係者からは、反発の声が聞かれました。
石巻魚市場佐々木茂樹社長「我々が一番心配しているのは、風評被害が起きた場合どうするのかと。海洋汚染があった場合、水産業業そのものが壊滅状態になり、地域から人がいなくなってしまう、それを一番恐れている」