宮城県登米市東和町に計画されているバイオガス発電事業の中止を求め、地元の住民団体などが登米市長に要望書を提出しました。

 要望書を提出したのは、登米市の自然環境を考える会や漁協など5つの団体です。

 5日午前に登米市役所を訪れて、バイオガス発電事業に関する要望書を提出しました。

 バイオガス発電事業は、東京の業者が登米市東和町の山林に計画しているもので、既に土地は取得していて、現在は施設建設に伴う開発協定について登米市との間で調整している段階です。

 住民側では、処理水によって川が汚染される恐れがあることに加え、計画の前提となる業者が国に出した申請の内容が虚偽だった疑いがあるなどとして、登米市に対して開発協定の手続きを中止するよう求めています。

 登米市の自然を考える会斎藤政孝会長「不正が発覚した業者をそのまま手続きを進めてもらうのは困る。これは直ちに中止にしていただきたい」

 熊谷盛広登米市長「住民の総意をしっかりとくみ取りながらいかにして自然環境、生活環境を守っていくかを私自身も判断し、庁内でも議論を重ね最終判断をしたいと思う」