東北電力ネットワークは、新電力の撤退などで電気の調達先が見つからないという企業を対象にした電気料金を9月に値上げします。使用量などによっては2割近く値上がりするということです。

 今回値上げするのは、新電力の撤退などで電気の調達先が見つからないという企業を暫定的に保護する最終保障の電気代です。

 本来は通常料金よりも高くなりますが、円安やウクライナ情勢を背景に、天然ガスなどが急騰しているため、最終保障の方が安くなる逆転現象が起きています。

 制度の趣旨を外れ長期にわたって利用する企業も現れているため、東北電力ネットワークは9月から最終保障の電気代に、燃料の価格動向を反映させることにしました。

 契約電力が100キロワット、月当たりの使用電力量が2.4万キロワット時というモデルの場合、9月の料金は89万円から105万円と約18%値上がりします。