国の観光需要策、全国旅行支援が宮城県で11日から始まることを受け、松島町の関係者からは歓迎する声が聞かれました。

 村井知事は3日、みやぎ宿泊割の内容を一部変更する形で11日から全国旅行支援を実施すると発表しました。

 みやぎ宿泊割の対象は、これまでは東北と北海道からの観光客でしたが、それを全国に拡大し交通費を含めた旅行代金の40%を補助し、更に飲食やお土産の購入に使える地域限定クーポンを配布します。

 松島で遊覧船を運航している関係者に話を聞くと、早速予約状況に変化が出ていると期待を寄せていました。

 丸文松島汽船松島営業所矢部善之所長「全国の方々から旅行の予約をいただいていたものが、一旦キャンセルになって、11日以降の支援割を使っての改めての再予約という形が増えてはきているものですから、数多く来てくれるのを願っているだけですね」

 丸文松島汽船では、第7波の感染拡大がピークを越えた今、修学旅行などの団体客の動きも変わってきているということです。

 丸文松島汽船松島営業所矢部善之所長「今は陽性とみなされる方だけ団体から外れていただいて、団体そのものに関しては旅行継続という風な形で動いていただいていてる。キャンセル自体が無くなってきたということで我々としても数字が見込めるようになってきた」

 松島町によりますと、宿泊者数は5月から回復し始め、今はコロナ前の6割から7割ほどまで回復しています。

 関係者は新たな支援策に期待を寄せつつも、不安もあるようです。

 松島観光物産館井上博文店長「11日から始まりますので、団体のお客様以外に個人のお客様も増えると期待しておりますが、ただちょっと準備期間が短いのでその辺の不安は少々あります」