仙台牛のナンバーワンを決める競りが行われ、2021年より1キロ当たり200円ほど高い最高価格が付きました。飼料高に苦しむ肥育農家からは、仙台牛の価格の上昇を期待する声が聞かれました。

 仙台市中央卸売市場で行われた競りには、仙台牛150頭が出品されました。

 会場には肥育農家も訪れ、競りの結果を見守りました

 肥育農家千葉孝幸さん「2年間愛情込めて育ててきた牛なので、どういう結果になっているか楽しみな部分もあるし心配な部分もありますね」

 競りの前に行われた審査でチャンピオン牛に選ばれた枝肉には、2021年の最高価格より1キロ当たり200円余り高い6355円の価格が付きました。

 チャンピオン牛・川村大樹さん「こういう大きな大会になるので年に一回だけですから、これに向けて準備をしてきたので素直にうれしいです」

 肥育農家には、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した飼料価格の高騰が重くのしかかっています。

 宮城県大崎市で肥育農家を営む鈴木佑哉さんです。

 鈴木佑哉さん「我々肥育なのでやっぱり餌を食べさせて肉牛を作っていくものですから、餌が高いからといって餌を減らす、食べさせないわけにもいかないので」

 競り落とされた価格は2701円。

 鈴木佑哉さん「低迷した枝の相場の中、しっかり卸の方に値段を出してもらったので、農家としても助かります

 生産者団体では、年末年始の需要期に向け肉の値段が上がることを期待しています。

 JA全農みやぎ大友良彦宮城県本部長「5等級率も大変多くなってきておりまして、前年並みの価格でいま推移しているんですが、もう少し、年末年始、多くの方に食べていただきながら価格の方も少しだけ上げていただければと思います」