宮城県の大崎市と栗原市にまたがる東北大学の六角牧場で計画されている風力発電についてです。大崎市で17日に開かれた住民説明会で、住民から環境や健康面での懸念があるとして反対する声が相次ぎました。

 六角牧場では札幌市のCSSなどが風車を17基建てる計画です。

 17日に大崎市の鳴子公民館で開かれた住民説明会では、事業者側が環境影響について調べ評価書として準備している内容を説明しました。

 住民からは発電による健康被害や、渡り鳥のガンの飛行ルートに影響を与えるなどといった反対の声が相次ぎました。

 住民「誠意が感じられないです。本当に地元の理解を得て事業を進めていくんだというような気持ちが見えない」

 事業者側は、終了後取材に対し収益の一部を地元の観光産業に役立てる方針を示しました。

 竹内聖執行役員「事業の売り上げの中から一部をですね、基金として積み立てる形でそちらに寄付をして、ここ鳴子でしたら観光地ですから観光に携わる皆さんがさまざまな地域おこし観光振興に取り組んでいきたいという時に、そのお金を使っていただく」

 六角牧場の風力発電をめぐっては、伊藤大崎市長が計画に反対し、宮城県に対しても反対を求める要望書を提出しています。