宮城県の岩沼警察署で、震災を経験した警察官が震災後に採用された若手の警察官に当時の経験を伝える取り組みが行われました。

 岩沼警察署で震災の経験を若手警察官に伝える講義が開かれ、震災後に採用された20代から30代の約40人が参加しました。

 講師は震災当時、石巻警察署に勤務していたベテランの警察官です。

 岩沼警察署菅原潤警務課長「石巻署1階のモニターでは川の橋を映していた。車が数台止まっていた。避難する車。一瞬にして何も映らなくなった。全部水で流された」

 岩沼警察署では震災後に採用された警察官が約4割を占めていて、震災の経験や教訓をどのように伝えていくかが課題となっています。

 参加した警察官「(災害の)現場では被災された方々はとても心細いというか、いい思いをしていないと思うので、そこに寄り添ってあげる警察活動を実施していければと思う」