宮城県で新型コロナの感染拡大が止まりません。1医療機関当たりの感染者32.54人は全国2番目の多さです。村井知事は県民に対し注意を呼び掛けました。

 宮城県で3日までの1週間に確認された新型コロナの感染者数は、1医療機関当たり32.54人と5類移行後最多で、岩手県に次いで全国で2番目の多さです。

 県教育委委員会によりますと、4日から8日にかけて県立高校8校で新型コロナのため学級閉鎖の措置を取ったということです。

 宮城県で感染が拡大しているとして、村井知事は11日の会見で注意を呼び掛けました。

 村井知事「5類の感染症なので、我々が強い強制力を持って県民の皆さんを行動制限することはできないので自分で自分を守る。他の人にうつさない努力をするといったことを協力してもらうしかないだろうと」

 感染者の増加について、仙台市医師会の安藤会長は学校などの夏休みが明けたことが1つの要因ではないかとみています。

 仙台市医師会安藤健二郎会長「学校が再開して子どもの集団ができたことで、それで流行してきているかなと。子どもの中で流行すると、どうしてもそれを家庭に持って行ってお家でかかるとか」

 一方で感染しても重症化する人は限定的だとして、今一度マスクや換気といった基本的な感染対策を思い出し、冷静に対応してほしいと話します。

 仙台市医師会安藤健二郎会長「マスクの重要性はもう1回認識しておいた方がいいと思います/ぜひ1時間に1回でもいいので、換気するとかそういうことは心掛けないといけないと思います」