男性が近く提訴しようとしているのは東京大学大学院の教授ら2人です。高級飲食店などで高額接待を強要されたと訴えています。

■東大教授ら“高額接待”強要か

日本化粧品協会 引地功一代表理事(51) 「大体、1回食事とクラブでいくと50万円から100万円かかる予算感。月2回と決められていた」

 東京大学と共同研究していた男性。教授から“高額接待”を強要されたと訴えます。

教授ら2人を接待した従業員 「お気に入りの女の子を見つけて一緒に飲んで楽しんでいる感じ」

 数々の証拠と証言で浮かび上がる“高額接待”。日本を代表する研究機関で一体、何が起きていたのでしょうか…。

日本化粧品協会 引地功一代表理事 「怒りというよりは落胆。東京大学はもっと紳士的だと思っていた、正直」

 こう語るのは化粧品の開発などをする「日本化粧品協会」の代表理事。その理事が東京大学大学院の男性教授ら2人から高額接待を強要されたと主張しています。

 ことの発端は2023年2月。東京大学の教授から食事の誘いがあったことから始まります。

 訴状などによりますと、高級飲食店などで団体側が支払った接待額は合わせて2000万に上ります。

教授ら2人を接客した従業員 「お気に入りの女の子を見つけて一緒に飲んで楽しんでいる感じ。50万円から60万円をお連れさんが払っていた」

 実際に来たとされる文面です。

教授側→団体側の文面 「軌道に乗るまでは、申し訳ありませんが、月2回ほどお付き合い頂けますと幸いです、と申しておりました」

 その後、要求はエスカレート。時には“恐喝”のように現金1500万円などを要求されたと主張しています。

日本化粧品協会 引地功一代表理事 「『早く金持ってこい。なめてんのか殺すぞ』と続けられると、あしたから一緒に研究パートナーとしてやっていけないと思うのが普通」

 団体側は大学に通報したところ、研究を“中断”させられたといいます。

■“高額接待”問題はどこに?

亀井正貴弁護士 「国立大学の教授であれば公務員になりますから、先生が持つ権限に関連して対価としてお金を払った疑いが出る。やはり贈収賄の疑いは出てくる」

 東京大学側はANNの取材に対して「お答えできかねます」としています。

 附属病院を通じて教授2人に取材を申し込みましたが、「つなげられない」とのこと。携帯にも連絡しましたが、現時点で本人からの折り返しの連絡はありません。

 団体側は約3900万円の損害賠償と研究の再開などを求めて裁判を起こす方針です。