「五月病」に悩む、あなた。おすすめはシニアも夢中になる「朝活」です。

■GW明け“不調”訴える人続々

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「ゴールデンウィーク中は」 患者(55) 「やんちゃしちゃいました。お昼ご飯にビールとホッピー飲んじゃった」

 ゴールデンウィーク明け、心身の不調に悩む患者が急増です。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「めまいが?」 患者 「あります。立ち上がった時にふらーっと」

 ゴールデンウィーク期間中、富士山を訪れたという女性も…。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「仕事をたくさんやろうとか、そういう気になれない頭がさえない感じ」 患者(65) 「あーそれあります」

 そんな症状から疑われるのは…。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「めまい、倦怠(けんたい)感、頭痛、食欲不振、不安感。心や体の疲れが一気に出てくる、これが五月病」

 困った五月病。一体、どう対策すればいいのでしょうか。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「朝活は非常にいい」

 朝の時間を運動や趣味に使う「朝活」で五月病対策です。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「朝、少し早めに起きて朝日を浴びること。これは後に大事になってくるセロトニンの合成に関わってくる」

 鍵はストレスを緩和する働きがあり、「幸せホルモン」とも呼ばれる「セロトニン」。不足すると五月病にもつながるセロトニンの合成を促すためには朝活などで朝日を浴びることが重要だそう。

■“朝活シニア”お茶会に潜入

 取材班は朝活を続けるシニアがいると聞き、東京・練馬区へ向かいました。

光が丘ボランティアの会 小山謙一会長(83) 「きょうはいい天気だ。皆これからお掃除に行くから頼むね。お願いします」

 午前8時半、ファストフード店で、すでにお茶会を済ませた皆さんと合流です。

光が丘ボランティアの会 小山謙一会長 「朝は8時から集まってコーヒータイム楽しんで、これから公園の掃除やって」

 グループの平均年齢は、なんと84歳です。

光が丘ボランティアの会 小山謙一会長 「(Q.最年長はいくつ?)きょうの最年長は渋ちゃん。渋ちゃんいくつになった?」 最年長 渋ちゃん 「90歳」

光が丘ボランティアの会 小山謙一会長 「大体うちは90歳、87歳、88歳が多いね。それが一番元気。この中で唯一、若いのは古川さん、70代?うちの若手ナンバー1です」

 そんな「朝活シニア」たちが次に向かったのはグループの皆さんが住んでいる「光が丘団地」でのごみ拾いです。

 住人の35%以上がシニアだという巨大団地での活動。最年長90歳の渋ちゃんも、さっそうとごみを拾います。

最年長 渋ちゃん 「私一番、年配だから小山さんが気を使うんですけど。『渋ちゃん無理るなよ』って」

 ただ、皆さんの朝活、これで終わりではありません。2度目のお茶会がスタートです。

 そんなお茶会に実は“ドレスコード”があるそうで、洗濯した服を着る、身だしなみを整えるという2点です。

 過去には朝活の参加者同士が結ばれたことも。2人は「光が丘のサルトルとボーヴォワール」と呼ばれたそうです。

光が丘ボランティアの会 小山謙一会長 「お年寄りは仕事がないから一年中、五月病なんですよ。毎日が休みだから、目標がないからやっぱり五月病。その五月病を解消するには朝、皆で集まってお茶飲みながら言いたい放題言う」

■「食べる朝活」こだわり食材も

 東京・銀座では「食べる朝活」も人気です。

名古屋から来た人 「朝ごはん。気に入っているの」

 ホテルの中にある朝食のビュッフェ。女性のお気に入りポイントには、オーナーのこだわりが詰まった特徴的なスタイルが…。

名古屋から来た人 「小鉢できれいに盛ってある。だからすっと取ればいいからきれい。ごちゃごちゃしなくてすごくきれい」

 ビュッフェの主役は季節の食材をふんだんに使ったこだわりの小鉢。常時、12種類以上が用意されています。

 この朝食に外国人観光客も…。

ロシアから来た人 「1つでなく多くの小鉢があるので十分な量になるし、色々試せていいですね。一日の素晴らしい始まりだと思う。とてもおいしいし」

銀座朝食ラボ 須藤一樹総支配人 「お仕事前にいらっしゃって、ここで朝食を食べて元気を付けて、その日の仕事に弾みを付けるという人もいましたし、朝食を食べた後にお買い物に行く人も多い」