仙台市中央卸売市場で、喫煙場所以外でたばこを吸う行為が横行していることがkhbの取材で分かりました。市場関係者からの抗議を受けて、仙台市はルールを守るよう呼び掛けています。
12日に仙台市中央卸売市場で関係者が撮影した写真では、魚が入った発泡スチロールの上で品定めをする男性が火がついたたばこを手にしています。灰が落ちても不思議ではありません。
他にも喫煙所ではない場所で、堂々とたばこを吸う市場関係者の姿が撮影されています。
生鮮食品を扱い厳しい衛生管理が求められる市場でのこうした喫煙は、煙や灰が鮮魚などにかかる可能性もあり、他の市場関係者からは憤りの声が上がっています。
市場関係者「あまりにも身勝手。魚とか口にする生ものを扱っている人たちが、そういうことをしていいのか。ポイ捨てまでしていいのかと」
卸売市場では敷地内に数カ所設けている喫煙所以外の場所での喫煙を禁じていますが、関係者によると少なくとも10年以上こうした状況が続いているということです。
市場関係者「競りの人や仲買人、仕事に携わる人が場内は禁煙ですと張り紙をしているにもかかわらず、ほぼ毎日のように魚の上、生ものの上でやられている」
市場を管理する仙台市も、この事態を認識しています。
中央卸売市場管理課森谷康治課長「灰皿の場所を明確にした際は喫煙場所で吸っている人が多かったと聞いていて、だんだん形骸化してきて以前の状態に戻りつつあるのが現状なのかなと」
仙台市は4月末に市場関係者に向けてルールの徹底を呼び掛けるチラシを配布していて、場内の巡回を強化し複数回注意しても従わない場合は処分も検討しています。
中央卸売市場管理課森谷康治課長「より具体にここでしか吸えないとはっきり伝わるような形で、今後は対応していきたいと思っています」