フランスの王妃だったマリー・アントワネットゆかりのダイヤモンドが来月、オークションに出品されます。

 指輪の中央にあるピンク色を帯びた大きなダイヤモンドは10.38カラットあります。

 オークションを手掛けるクリスティーズによりますと、18世紀末にフランス革命で処刑された王妃、マリー・アントワネットが所有していたものだということです。

 王妃の死後、長女のマリー・テレーズ、アングレーム公爵夫人に引き継がれ、さらにその姪のシャンボール公爵夫人へ、続いてバイエルン女王へと王家で継承されていったと説明しています。

 1996年に一族がスイスで競売に出し、それ以来、30年近く表に出ることはなかったといいます。

 現在の所有者が最高峰のジュエラーと称される「JAR」ことジョエル・アーサー・ローゼンタール氏に託し、さらに大小17個のダイヤをあしらった指輪に生まれ変わりました。

クリスティーズ 国際宝飾責任者 ラフル・カダキア氏 「色も特別なもので、今や18世紀のダイヤとパリの『JAR』の融合となりました。求められるすべてのものが詰まっています」

 オークションは6月17日にニューヨークで開かれ、落札価格は300万から500万ドル、日本円で約4億から7億円を想定しているということです。