ニューヨークで11月に行われる市長選挙の民主党の候補者を選ぶ予備選挙で、セクハラ疑惑で辞任した前ニューヨーク州知事のクオモ氏が敗北を認めました。
4年に一度行われるニューヨーク市長選挙は、民主党の地盤であることから、予備選で勝利した候補者が本選の最有力候補となります。
予備選は有権者が最大5人の候補に順位をつけて投票するシステムで、過半数を獲得する候補者が出るまで下位候補の票を再配分しながら集計が繰り返されます。
このため結果が出るまで早くても1週間かかると言われていましたが、開票早々クオモ氏が大差で2位になることが判明し、敗北を認めたとアメリカメディアが伝えました。
得票率トップのマムダニ氏も過半数に届いていませんが、今後の集計で指名に必要な票を獲得する見通しです。
マムダニ氏はニューヨーク州の下院議員で、現在33歳と若く、リベラルな公約で若者や移民の支持を集めています。
一方、現職のアダムス市長は去年、収賄罪で起訴され、その後取り下げられたものの、人気が低迷しています。
このため民主党の所属ではありますが今回の予備選には出馬せず、無所属での立候補を表明しています。
立候補についてアダムス市長は汚職を改めて否定したうえで「市民に直接信を問う」としています。