台風2号は熱帯低気圧に変わりましたが、都内では今年一番の雨を観測、激しい雷雨となりました。

■大雨で土砂崩れ 家屋倒壊も

 長崎県佐世保市内に建っていた空き家。屋根から崩れて倒壊しました。外壁はすっぽりなくなり、室内が見えるほどです。

 佐世保市内では24時間雨量が130ミリを超えています。倒壊はこの大雨の影響とみられます。

周辺住民 「朝からびっくりした。なんでこうなったんでしょう」

 長崎県内では土砂崩れも起き、交通網も寸断されます。

周辺住民 「家に(車が)突っ込んできたと思ったら、こんな状況でびっくり。音がすごかった」

 台風2号は25日午前3時に熱帯低気圧に。その熱帯低気圧がもたらす湿った空気が梅雨前線に流れ込み、各地で不安定な天気となりました。

 福島県郡山では道路が冠水しました。

 三重県いなべ市内を流れる川。中州が見えなくなるほど川が増水。いなべ市では、平年6月ひと月分の4割にあたる雨量となりました。

 小さな動物も子どもを連れて避難しているように見えます。東員町では川沿いの道路が崩落しました。

 雨が続く岐阜。大垣市では観測史上1位の雨となりました。大垣市を流れる牧田川。日付が変わったころ見えていた中州。徐々に川の水位は上がり、夜明けごろにはすっかり見えなくなります。

■都内は今年一番の雨 農家は安堵

 関東も激しい雷雨に…。

 東京・杉並区の住宅街。地面に激しい雨が打ち付けます。猛暑の梅雨だった東京。2週間ぶりの本降りの雨となりました。

 恵みの雨となった場所も…。千葉県八街市でトウモロコシを栽培する花嶋さん。

ハナシマ農園 花嶋祐希さん 「糖度17~18、かなり甘い。メロン以上、メロンは14~16度」

 昼と夜の気温差がある八街。シャキシャキと甘みのあるフルーツコーンを育みます。

 連日続いた“梅雨の猛暑”。久々の雨に胸をなで下ろします。

花嶋祐希さん 「雨が降ると非常に助かる。畑がカラカラで、水をかけようか考えていた」

 ただ、午後になって関東の雨は局地的に強まります。各地で洪水警報が相次ぎます。梅雨前線に熱帯低気圧。さらにゲリラ雷雨も…。

■関東“激しい雷雨” 駐車場冠水も

 梅雨のない北海道は危険な暑さです。真夏日に迫る北見。今年、北海道で一番の暑さです。

地元の人 「暑い。下からの照りあげがこたえる」

 午後になって関東でさらに雨が強まります。埼玉や千葉では大雨洪水警報が相次ぎます。

 千葉県流山ではコンビニの駐車場が冠水しました。

 埼玉では梅雨前線や熱帯低気圧に加え、ゲリラ雷雨も…。

 関東では不安定な天気が続き、引き続き警戒が必要です。