イランの国会はアメリカ軍による核施設攻撃を巡り、IAEA(国際原子力機関)への協力を停止する法案を可決しました。

 ロイター通信によりますと、イランの国会は25日、IAEAへの協力を停止する法案を可決しました。

 法案では核施設への査察、監視カメラ設置、IAEAへの報告書提出などを停止するとしています。

 ガリバフ議長はIAEAが核施設攻撃を非難する姿勢を示さなかったとして「国際的な信頼を失った」と批判し、「平和的な核開発計画を迅速に進める」と述べました。

 法案の成立には法学者らで構成される護憲評議会の承認が必要ですが、法案ではIAEAによる今後の査察は国防などを統括する国家安全保障最高評議会の承認が必要になると規定していて、成立すればイランの核開発の監視はさらに難しくなるとみられます。