岩屋外務大臣は合成麻薬「フェンタニル」が日本を経由してアメリカに輸出されていたとの一部報道を受け、「許可を得ない輸出入は絶対に許さない」と強調しました。

岩屋外務大臣 「我が国としてはフェンタニルの国際的な違法な製造、そして流通ネットワークを断ち切り、さらなる被害を防ぐことが重要だというふうに考えております」

 日本経済新聞は26日、フェンタニルを不正輸出する中国組織が日本に拠点を作っていた疑いがあると報じています。

 これを受けて岩屋大臣は、フェンタニルなど違法薬物の管理については「これまで政府として適切に対応してきた」と強調しました。

 そのうえで「違法薬物の製造、販売や許可を得ない輸出入を絶対に許さない」として、アメリカなどの関係国や国際機関と連携して違法薬物の根絶に積極的に取り組む方針を示しました。

 アメリカのトランプ大統領がフェンタニルの密輸を問題視するなか、今後の日米の関税協議に与える影響について岩屋大臣は「現段階であるとは考えていない」と述べました。