3日に公示された参議院選挙の宮城選挙区には、7人が立候補しています。候補者たちの序盤の戦いです。

 石垣のりこ候補(立憲・現)「辻元清美さんの応援をいただきまして、石垣のりこ、石垣のりこ。皆さんの応援をいただきまして石垣のりこ」

 石川光次郎候補(自民・新)「自民党を変えるため、そのために光次郎は立ち上がりました。光次郎、(小泉)進次郎にお力添えを賜りますようお願い申し上げます」

 ローレンス綾子候補(参政・新)「参政党は学んでいく政党です。(神谷代表の話、とても感動しました)素晴らしい、一緒にやりましょう」

 石井義人候補(れいわ・新)「ガソリン税をゼロにしましょう。皆様から国家が搾取しているに他ならない。それが社会保険料」

 角野為耶候補(みらい・新)「これまで近くにあった病院が遠くに移転してしまう。
こんな時、技術の力があればわざわざ病院まで行かなくとも診療を受けられるんです」

 N党・前田太一候補(N党・新)「NHK党の前田太一です。テレビは国民を洗脳する装置です。チューナーレステレビを買いましょう」

 中村高志候補(無・新)「経済活動を潤滑にするように、するということが一番訴えたいことです」

 参院選の公示から3日目の5日土曜日。立憲民主党の現職、石垣のりこ候補が自身のちらしを配っていました。手伝ったのは、立憲民主党の辻元清美代表代行です。
 立憲民主党辻元清美代表代行「石垣を皆さんで守ってくれないと。皆さんが石垣のりこの周りの石垣になって守っていただかないと、この宮城の選挙は何が起こるか分からない 選挙になっております」

 マイクを持つと石垣候補への投票を呼び掛けました。石垣候補は6年前の参院選で初当選。その議席を守る戦いは厳しいものになるとみて、党は手厚く支援する方針です。初日から小川淳也幹事長が仙台入りするなど、党の大物が次々と応援に駆け付けました。

 6日日曜日の朝。石垣候補は宮城県名取市の「ゆりあげ港朝市」を訪れ、支持を訴えました。
 石垣のりこ候補(立憲・新)「私は現職ではありますが、野党で特に大きな後ろ盾というか私自身2世でも3世でもありませんし、常にチャレンジャーの思いで常に厳しい選挙であることは想定して全力で頑張るしかありません。できるだけ県内を回って1人でも多くの方にお会いして伝えたいと思います」

 練り歩きの最中。
 「おはようございます。お疲れ様です」
 すれ違ったのは自民党の新人、石川光次郎候補。ちょうど同じ時間に朝市を訪れていて起こったニアミスでした。

 その石川候補にも力強いサポートが。公示翌日の4日金曜日、JR仙台駅前には大勢の人が集まっていました。お目当てはこの人。「コメ担当大臣」こと自民党の小泉進次郎農林水産大臣です。
 小泉農水大臣「現職に対して、チャレンジャーとして追い付け追い越せでやっている石川光次郎さんは、必ず追い付いて必ず追い越して必ず勝ちます」
 石川光次郎候補の名前を何度も響かせ、投票を呼び掛けました。

 知名度に課題を残す石川候補を支援しようと、いち早く人気者を投入。宮城の議席を奪い返そうという党の意欲が伝わります。石川候補も党に頼るばかりではなく、名前を知ってもらおうと懸命です。
 石川光次郎候補(自民・新)「(Q・真夏の選挙は経験?)初めてです自分のはね、はい。きついです。いやもう連日うだるような暑さなんで、期待いただく部分もあるし、自民党頑張らないと駄目だよというそういった叱咤もいただいておりますし、それを受け止めて頑張るしかないなというような感じですかね」

 6日日曜日の午後、多くの人が行き交う仙台市の中心部。参政党の新人ローレンス綾子候補は、3年前の参院選でも立候補しました。前回以上の手応えを感じています。
 ローレンス綾子候補(参政・新)「滑り出し良い感じしています。だいぶ前より認知度が高くなっているんじゃないかという感触があります」

 5日土曜日までに宮城県のほぼ全域を回ったというローレンス候補。各地の市民センターなどで個人演説会を開き、有権者の声を聞きたいとも話します。
 ローレンス綾子候補(参政・新)「やはり仙台が中心になることは間違いないんですけれども、それと同時に仙台市外もないがしろにしないでしっかり回っていきたいと思っています。あと聞きたいですね、いろんな話を聞きながら、それもまた糧にしつつ回りたいなと思っています」

 5日土曜日の午後。
 石井義人候補(れいわ・新)「日本人の日本人による、日本人のための…ありがとうございます。ご声援いただきました、力いただきました。石井義人です、頑張ります」
 仙台市泉区の仙台大観音をバックに演説をしていたのは、れいわ新選組の新人、石井義人候補です。手を振ってくれたドライバーに大きな声で感謝を伝えていました。選挙カーで宮城県をくまなく回っている石井候補、7日までに各地で街宣活動をしたと言います。
 石井義人候補(れいわ・新)「他党のように動員というのはうちの場合は無いんで、素直に人と触れ合って、その人がどう考えてれいわ新選組を支持していただいているのか、それを肥やしにしながらどんどん横へ縦へと広げている状態ですんで、市民の声の横の広がりこれが戦略だと思います」

 角野為耶候補(みらい・新)「私、角野為耶、今回、この宮城県選挙区より技術の恩恵に誰もが預かれるように…」
 夕方の仙台駅前でハンドスピーカー1つで演説していたのは、政治団体チームみらいの角野為耶候補です。テクノロジーを駆使して、社会の課題を解決するという政策を約10分間語りました。
 演説後は、聴いてくれた人へ感謝を伝えます。陣営のスタッフは少ないものの、サポーターという支援者らが大勢いてポスター貼りなどの活動を手伝っているということです。
 角野為耶候補(みらい・新)「まだまだ私の知名度であったりとか、訴えが足りないところがあるかなと思いつつ、きょうとかは割と色々な方にも来たいただきましたし、徐々に徐々に私たちの訴えが広がってきているのかなとは思っております」

 NHK党の前田太一候補は、都内などでの活動の様子をSNSに投稿し、党の支持率を上げたいとしています。

 無所属の中村高志候補は、公示日に記者団の取材に応じてからは目立った活動を公表していません。

 選挙戦最初の週末は、人通りが多い仙台市に繰り出すことが多かった候補者たち。これからは仙台市外へも飛び出し、地方でも直接、政策を聞く機会が増えそうです。
 参議院選挙の投票は20日に行われ、即日開票されます。