民間のスイミングスクールで水泳授業を行っている仙台市の小学校で、授業を見学していた児童が体調不良を訴え、その後熱中症の疑いで入院していたことが分かりました。
仙台市教育委員会では、猛暑で小中学校の水泳授業が中止となる問題などに対応しようと、6月から民間のスイミングスクールで授業をする実証事業を行っています。
市や関係者によりますと7日午前、青葉区のスポーツクラブで小学校が水泳の授業をしていた際、けがでプールに入れず見学していた3年生の女子児童が見学後に体調不良を訴えたということです。
その際、児童の体温は約38.0℃まで上がっていて、学校へ戻った後に病院に搬送されました。児童は現在も40℃近くまで発熱していて、熱中症の疑いで入院しています。 当時、児童はプールをガラス越しに上から見ることができる室内のスペースで見学をしていて、冷房はついていなかったということです。
児童の保護者は「1カ月ほど前にも見学後に熱中症と見られる症状で体調不良を訴えていた」「行政と民間の連携が取れておらず、対応を怠っている」などと話しています。
仙台市教育委員会は「児童の少しでも早い回復をお祈りしております。状況に応じて丁寧に対応をしていきたい」とコメントしています。