トルコ政府と40年以上、武装闘争を続けたのち、解散を発表していた反政府武装組織「PKK(クルド労働者党)」の指導者が収監中の刑務所から動画を公開し、民主政治への移行を訴えました。

 PKKに近いメディアは9日、刑務所に収監されている指導者のアブドラ・オジャラン氏(76)の動画を公開しました。

 オジャラン氏は武装闘争の終結を改めて宣言し、「損失ではなく勝利だ」と強調しました。

 そのうえで「武装闘争は民主政治に移行しなければならない」と訴えました。

 1999年に収監されて以降、動画が公開されるのは初めてのことです。

 PKKは今週中にもイラクで武装解除のために武器の引き渡しを開始すると複数のメディアが伝えています。

 PKKは1984年に活動を開始し、トルコ政府などからはテロ組織としても認定されています。

 今年2月にオジャラン氏が獄中から武装解除を呼び掛け、その後、解散が発表されていました。