深刻な渇水でコメの収穫が懸念されるなか、政府はこれまでの説明から一転しまして、コメ不足を認めて増産にかじを切ると表明しました。

小泉農水大臣 「消費の動向を含めて(需要を)把握をすべきところでしたが、そこの判断を見誤ってしまった」

 コメ不足や価格高騰は需要の判断を見誤ったため。小泉農水大臣の報告などを受け、政府はこれまでの農業政策を一転、コメの増産へとかじを切りました。

石破総理大臣 「1つ目に増産にかじを切ること、2つ目に耕作放棄地の拡大を食い止め、これからも農地を次世代につないでいくこと」

 これまで政府が続けてきた「生産調整」。事実上の「減反政策」の見直しは、農政の歴史的転換となるのですが…。ブランド米の産地・新潟県南魚沼市では水不足が深刻化しています。

 視察に訪れた小泉農水大臣は、10分の1にまで水位が下がった農業用ため池に水を補充しました。

小泉農水大臣 「今後も高温傾向が継続した場合も対応できるよう、高温耐性品種への切り替えと、高温に強い産地形成に向けた施策を検討するよう指示をしております」

 さらに高温に強いコメへの改良などの必要性を訴えましたが…。

Xへの投稿 「品種改良は時間もかかる。軽々しく言わないでほしい」 「品種改良できても、コストや価格など農家が存続できなければ無意味」