鹿児島県では8日、記録的な大雨に見舞われ、住宅が倒壊して女性が行方不明となっています。一夜明けた9日、雨の範囲は広がりを見せています。
■浸水被害 長年住んだ家が…
9日、九州では今年一番の非常に激しい雨を観測した場所があります。長崎市です。1時間に最大で48.0ミリの雨を観測。川の水は茶色く濁り、雨水が階段を勢いよく流れ落ちていました。
記録的な大雨となった鹿児島県。線状降水帯が発生し、各地で大きな被害が出ました。
鹿児島県霧島市では床上浸水するなどの被害が…。
8日、近くを流れる天降川の水があふれ、住宅まで水が押し寄せたのです。
「(Q.水がここまできた?)きたんでしょうね、私逃げたから」
長年住んだ家は、泥だらけです。
「(Q.自宅は何年住んでた?)60年くらい。住めないやろうな」 「(Q.もう住めないですか?)住めないと思うね」
被害は西郷隆盛ゆかりの温泉地にも…。
旅館の人 「線があります。(水が)2メートル近くまで(きた)」
当時の写真です。旅館を襲った水は、看板のすぐ下まで押し寄せました。
その後、水は引きましたが、被害は甚大です。
旅館の人 「お湯をあけているが、多分、泥が詰まって流れない状態」
浴室に流れ込んだ泥水…。被害の状況を受け止めきれずにいます。
旅館の人 「うーん、もう、どうすることもできない。こんなことになるとは、言葉もないですね」
交通機関にも影響が…。JR九州によると、在来線の一部区間で運転を見合わせるなどの影響が出ています。
鹿児島県姶良市では山の斜面が崩れ、土砂などが住宅に流れ込みました。
警察、消防による懸命な救助活動が現在も続いています。
住宅から女性2人が救助されましたが、30代女性の行方が分かっていません。