アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は首脳会談が開かれるアラスカ州アンカレジの米軍基地に到着しました。

 トランプ大統領は日本時間の16日早朝にロシアのプーチン大統領と首脳会談を行う予定です。

 当初、トランプ氏とプーチン氏の1対1で行われるとみられていましたが、ホワイトハウスは3人対3人の会談になるとしています。

 アメリカ側はトランプ氏とルビオ国務長官、ウィトコフ中東担当特使の3人だということです。

 一方、ロシア側はプーチン大統領とラブロフ外相、ウシャコフ大統領補佐官の3人です。

 会談を前にトランプ氏は記者団に対して「私が望んでいることは停戦だ」と強調したうえで、プーチン大統領について「互いに尊敬の念がある」と述べ、「何かが動き出すと思う」と期待感を示しました。

 また、ロシアとウクライナの領土交換を巡って「議論するつもりだが、その決定はウクライナに委ねる」としました。

 トランプ氏は今回の会談を「土台作りの場」と位置付け、「より重要なのは2回目だ」としています。

 進展が見られれば、ただちにウクライナのゼレンスキー大統領やヨーロッパの首脳らを呼び、次の首脳会談を開きたい考えです。

 一方で、「25%の確率で成功に至らないかもしれない」とも述べていて、会談が不調に終わった場合に備えて予防線を張っています。

 ロシアによるウクライナ侵攻から約3年半となるなか、対面では初となる首脳会談で停戦に向けて進展を見出せるのかが焦点です。