ウクライナの議会にあたる最高会議の元議長が射殺された事件で、容疑者の男が拘束されました。警察幹部はロシアの関与を指摘しています。

 8月30日、西部リビウの路上でウクライナ最高会議のアンドリー・パルビー元議長が何者かに銃撃され、死亡しました。

 警察当局などによりますと、容疑者は配達員を装い拳銃で8発発砲し、逃走したということです。

 ゼレンスキー大統領は1日、「事件の容疑者から最初の供述が得られている」と投稿し、容疑者が拘束されたことを明らかにしました。

 捜査はゼレンスキー氏が直接指揮し、ウクライナ保安庁と国家警察などが西部のフメリニツキー州で容疑者の男を拘束したということです。

 男は元議長のスケジュールや移動ルートを調べ、逃走計画も準備していたとしています。

 国家警察長官は「この犯罪は偶然のものではない。ロシアの痕跡がある」と述べています。

 パルビー氏は、親ロシア派政権の崩壊につながった2014年の「マイダン革命」を主導した一人です。