102年前の1923年に関東大震災が起きた9月1日は、防災の日です。宮城県丸森町では防災の日を前に31日、約1400人が参加した県の総合防災訓練が行われました。
1963年に始まった県の総合防災訓練は、消防や自衛隊など70以上の機関から約1400人が参加しました。
土砂崩れの土に埋まった家屋から、巻き込まれた人を救助します。本番さながらの緊張感の中、懸命の救助が進められます。
今回の開催地が2019年に甚大な台風被害を受けた丸森町であることから、訓練は大雨が続く中での地震により土砂崩れが発生したという想定で行われました。
土砂などで分断され孤立した地区へ救援物資を運ぶための大型ドローンは、最大で49キロの荷物を運ぶことができ、歩いて1時間程度かかる急斜面の山中でもわずか5分で往復することができます。
訓練には多くの住民も参加しました。救命講習として、心臓マッサージやAEDの手順が学べるブースや炊き出しのブースではカレーが振舞われるなど、地域の防災意識を高めるための取り組みも行われました。
参加者「自分ごとになってきてるなっていうのは感じるので日々。一丸になって訓練に取り組むのは、大事なことだし将来のためにも必要なことだと思います本当に」「知識をもらったので、それを生かせる場所があればそこをどんどん生かしていきたいと考えています」
宮城県防災推進課横谷光俊課長「各世代にわたって防災の意識が高まっているということは本日実感いたしましたので、根付いていけば地域防災力の向上につながっていくものと考えております」