台湾の消防機関が、山林火災などに備えるため仙台市消防局を視察しています。
仙台市を訪れたのは、台湾の総務省に当たる内政部の職員と消防レスキュー隊の隊員ら11人です。
台湾は、国土の約3分の2が山林や丘陵地帯のため、山火事が発生した場合にすぐに対応できるよう技術や情報を共有しました。
視察団は若林区荒浜にある訓練場を訪れ、2月に発生した岩手県大船渡市の山林火災でも実際に使用した、水を背負って消火活動できる装備を確認しました。
仙台市消防局で2025年度から導入した、室内に充満する煙を一気に排出するための特殊な放水ノズルの実演を間近で視察しました。
視察団の団長を務める台湾内政部の陳義豊(チン・イーフォン)さんは「災害救助の連携と経験の共有がなされた。とても意義深い視察だった」と話していました。
一行は2日、岩手県大船渡市を視察し山林火災の状況などについて説明を受けるということです。