中国の天津で開かれている上海協力機構の首脳会議は、多国間主義を主張する「天津宣言」に署名し、関税で圧力を強めるアメリカに対抗する参加国の結束を確認しました。

 首脳会議には、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領など20カ国以上の首脳が参加しています。

 今回の宣言では、「国際システムがより公正で平等な多極化の方向へ進化している」と主張した一方、「地政学的対立は激化の一途をたどっている」と指摘しました。

 関税で圧力を強めるトランプ政権を念頭に、「加盟国は一方的な強制措置に反対する」と参加国の結束を確認した形です。

 3日には北京で抗日戦勝80年を記念する軍事パレードが行われる予定で、首脳会議に参加していたロシアのプーチン大統領のほか、北朝鮮の金正恩総書記も出席する予定です。