警察にストーカー被害を相談していた女性が元交際相手の自宅から遺体で発見された事件で、「不適切な点が認められた」とする検証結果とともに警察当局は43人の処分を発表しました。
川崎市の岡崎彩咲陽さん(20)を巡っては去年12月、元交際相手の白井秀征被告(28)からのストーカー被害を警察に相談していましたが、今年4月、白井被告の自宅から遺体で見つかりました。
神奈川県警は「体制が形骸化し、本来発揮すべき機能が発揮できなかった」などと一連の対応に不適切な点が認められたとする検証結果を発表し、謝罪しました。
この検証結果の公表を受け、警察庁と神奈川県警は43人の処分を発表しました。
神奈川県警本部長は「高騰厳重注意」、川崎臨港署の署長と副署長を「責任者として実質的な指揮が不十分であった」として「戒告」、ストーカー事案などの対応にあたっていた川崎臨港署生活安全課の当時の課長を「減給1カ月」の処分としました。