日本ガス協会のガスパビリオンでは、没入感のある体験型ゲームで未来のエネルギーについて学ぶことができます。

 専用のゴーグルをつけて飛び込むのは、おばけの世界。二酸化炭素のおばけに対して、水素のビームを出して戦います。

体験した子ども 「おもしろかった」 「節電するとか二酸化炭素を出さないようにする。頑張ったらできるかもな」

 「未来社会の実験場」がコンセプトの大阪・関西万博では、脱炭素化実現のカギとして注目されるエネルギー「水素」を体感することができます。

 大阪の市街地と会場の夢洲を結ぶのは、水素で動く次世代の旅客船「まほろば」です。

 「まほろば」は、水素燃料電池を搭載し、水素と空気中の酸素の化学反応で作った電気で動きます。出るのは水だけで、二酸化炭素を排出しない、クリーンな船です。

岩谷産業 水素本部 水素バリューチーム 佐野雄一部長 「非常に静かで振動も少なくてにおいがないので、通常の船と比べると非常に快適な空間を演出することができます。CO2(二酸化炭素)を出さない。環境性能が高いので、(水素は)未来に使われる重要なものだと考えています」

 JAXAのブースで注目を集めるのは、トヨタ自動車と共同研究中の月面探査車・通称「ルナクルーザー」の模型です。

 ルナクルーザーは、宇宙服なしで乗り込んで生活しながら月面を移動できる世界初の探査車で、その長期間の活動を支えるのが、水素です。

 月面では夜が2週間ほど続くため、太陽による充電ができない長い夜を乗り越えるのに水素エネルギーが使われるのです。

小学5年生 「月面の上をうまく移動できるんじゃないか。月面に行って有人与圧ローバー(ルナクルーザー)に乗れたらいいな」

 万博では22日から4日間、水素がテーマのイベントも開催予定で、最新技術の展示やトークイベントを通じて水素エネルギーについて学ぶことができます。

(「グッド!モーニング」2025年9月21日放送分より)