ブラジルのボルソナロ前大統領の公判を担当したモラエス判事の妻に対し、アメリカ財務省が制裁を科すことが分かりました。

 アメリカ財務省は22日、トランプ大統領と関係が近いブラジルのボルソナロ前大統領の公判を担当した最高裁のモラエス判事の妻・ビビアン氏に制裁を科すと発表しました。

 モラエス氏は外国で人権侵害や汚職に関与した当局者らに入国禁止や資産凍結などの制裁を科す「マグニツキー法」ですでに制裁対象となっていて、今回、モラエス氏を支援したとして同じ法律で妻のビビアン氏にも制裁が科されます。

 ロイター通信によりますと、ブラジル政府はアメリカ側の措置を主権侵害と非難し、モラエス判事も「違法かつ遺憾な措置」と主張しています。

 また、AP通信によりますと、ブラジル各地で21日、ボルソナロ前大統領と支持者の減刑などに反対する抗議デモが行われました。

 人口密集地のサンパウロやリオデジャネイロでは4万人を超える大規模なものとなりました。