テレビ朝日では「未来をここから」プロジェクトの一環でSDGs企画をお伝えしています。24日は「住み続けられるまちづくりを」です。将来的な農業人口を増やすと期待されている「農泊」に力を入れる街があります。

 関東の米どころ、栃木県大田原市では、農業人口がここ10年で2割あまり減っています。そこで、農家などに泊まって農作業や農村の暮らしを体験する「農泊」に力を入れています。

受け入れ農家「モモファーム」 西岡智子さん 「(農泊を始めて)関わってくださる方がすごく増えて、ずっと泊まりに来てくれていたリピーターのお客様が、今年の春かな、移住してきてくださって」

 普段都会に暮らす学生たちは、自分で収穫した食材を調理することで食の大切さを学びます。この地域では学生向けの教育旅行を中心に受け入れ農家も180軒まで増え、今では年間1万人ほどが訪れるようになりました。

受け入れ農家「モモファーム」 西岡智子さん 「やっぱり自分たちの命の根っこにあるものに関われるというのはすごく貴重なことだと思うので、若い子たちはもう感じています、これが必要だということ。『農ある暮らし』というものでみていけば全然暗い未来はないと私は思っています」

 西岡さんは、普段農業に触れない人たちが仕事にしなくても、例えば月1回休みの日だけでも農業に関わりを持ってくれることが、農村の未来につながっていくと話されていたのが印象的でした。