東京都内の特殊詐欺の被害が急増するなか、被害防止を呼び掛ける動画をカラオケ店の室内で流す取り組みが始まりました。今後、全国の店舗で実施されます。

 都内における特殊詐欺の被害額がすでに過去最多を更新したことなどを受け、練馬区の「カラオケ館」では曲と曲の間に特殊詐欺の被害防止を訴える動画を各室内で流し、利用客に対策などを呼び掛け始めました。

利用客 「詐欺に遭われる方は年齢層の幅が広いので、カラオケボックスを利用される方、仕事関係、仲間、家族など幅広い方が利用されるので(啓発に)すごく良いと思います」

 特殊詐欺による被害は今年に入り全国で1万7000件以上起きていて、被害額はおよそ831億円で、去年の同じ時期に比べておよそ480億円増えています。

 中でも警察官を装った特殊詐欺の被害額は563億円ほどで、全体の7割近くを占めています。

 警視庁は「警察官がSNSやビデオ通話で連絡を取ることはありません」と注意を呼び掛けています。