クマによる被害が相次ぐなか、全国の警察の担当者が集まり、実際に警察官がクマに対応した事例などを通じて、対応における注意点などを共有する研修会が初めて開かれました。

警察庁 阿波拓洋生活安全企画課長 「昨今のクマによる人の生活圏への出没事案や人身被害事案の発生が大きな社会問題となっているなか、警察においても関係機関と連携して、こうした事案に適切に対応する必要があります」

 16日に初めて開かれた研修会には警察庁の幹部のほか、37都道府県の警察の担当者ら合わせて53人が出席しました。

 住民からの通報を受けた警察が安全確保などのために現場に向かう機会が増えるなか、研修会ではクマの習性や生態について専門家による説明が行われました。

 また、北海道警や秋田県警の担当者が実際にクマの対応にあたり、警察官がけがをした事例などについて共有を行いました。

 クマを巡っては、16日にも福島県で3人がけがをするなど国内で被害が相次いでいます。

 警察庁は「安全確保を第一とした対応方針が最重要」としたうえで、全国の警察に対して関係機関との緊密な連携などを求めました。