高市政権は21日で発足1カ月を迎えました。日中関係の緊張が高まるなか、今後、どう対応するのでしょうか。
政権発足からの1カ月を政府高官は「まさにロケットスタートだった」と振り返りますが、日中関係のコントロールという大きな難題を抱えています。
中国側が、来週予定されていた日中韓の文化相会合について、高市総理の発言が「3カ国協力の雰囲気を壊した」として延期を発表しました。
木原官房長官は「首脳間で確認した方向性と相いれない」と批判しています。
木原官房長官 「文化交流を含む二国間の人的交流を萎縮させるかのようなご指摘の中国外交部の発言。首脳間で確認した戦略的互恵関係の推進と、建設かつ安定的な関係の構築という大きな方向性とも相いれない」
一方、小泉防衛大臣は中国軍による特異な行動がないかとの質問に対し、「警戒監視を粛々と行う」と述べました。
小泉防衛大臣 「防衛省、自衛隊としては平素から行っている警戒監視等を引き続き粛々と行っていくと、それに尽きます」
交渉関係者は「少なくとも日本はエスカレーションさせたくない」と話していて、事態打開の糸口を探っています。