宮城県南三陸町志津川の上山八幡宮では、正月に神棚へ飾られる紙細工きりこ作りが最盛期を迎えています。
きりこは、農作物が不作な年や魚が不漁な年に供え物をかたどった紙細工が神棚に飾られたことが始まりで、江戸時代から続く風習と言われています。
宮司などが1枚1枚手作業で半紙を切り抜き、鏡餅やお神酒など供え物をかたどったきりこを丁寧に制作していきました。
震災後は制作数が大きく減っていましたが、復興とともに徐々に需要が戻り、2025年は3枚1組のきりこを300組、立体のきりこを90体制作する予定です。
上山八幡宮工藤庄悦宮司「年末にかけて地震などが来たり、色々な災害がございました。新年は何事も無く平穏無事な1年になることを願っております」
制作は今週いっぱいまで続き、15日から南三陸町の災害公営住宅集会所などで配布される予定です。