米の平均小売価格は5キロで3220円と、最高値をつけた年末年始から1200円近く安くなっています。一方で宮城県産の米は依然として高く、消費者からは戸惑いの声も上がっています。

 消費者「高いけど仕方なく買っているという感じですね」「安くなるって言って全然ですよね」「産地はどこでも構わなくなってしまった。安い米じゃないと生活できないから」

 宮城県産米と宮城県産以外の米の価格差に、販売店も頭を悩ませています。

 仙台市太白区の米工房いわいに並ぶ米は、ほとんどが山形県産です。

 はえぬきは5キロで4000円を切りますが、宮城県産のひとめぼれは300円以上高くなっています。

 全国的に米の価格が下がる中、宮城県産米は高止まりしているため仕入れ値の安い山形県産米を中心に販売せざるを得ないということです。

 米工房いわい岩井一剛社長「本当は宮城県産米を販売したいんですけども」

 一方で、新米が本格的に出回り宮城県産米の価格が下がりすぎると農家の生産量に影響しかねないため、店は価格の動向に神経をとがらせています。

 米工房いわい岩井一剛社長「農家は大変な思いをしているので、価格を一定に保てるような政策をしっかりしてもらわないと」

 全国では8月9日までの1週間に販売された米の平均価格が5キロ当たり3220円で、前年と比べると1200円近く下がっています。

 米の流通に詳しい宮城大学の大泉一貫名誉教授は、新米の価格も下がると予想しています。

 宮城大学大泉一貫名誉教授「新潟県でコシヒカリが60キロ1万8500円という概算金が出て来ました。これは現在の価格下落に応じた概算金になっているんですよね。とすると、他のお米も大体5キロ3000円前後くらいに新米がなっていくのではないかと。新米も今の価格を参考にしながら決めざるを得ない。つまりその水準じゃないと売れないということ」

 現在の米の価格は適正な価格に戻りつつあるとし、翌年以降も今の水準が続くと予想しています。

 宮城大学大泉一貫名誉教授「前年はあまりにも高すぎて消費者の米離れが進んでしまいましたし、消費を喚起する価格帯であった方が農家にとってもいいんだろうと思うんですよ。今の価格水準でも十分にやっていけるような農業経営を作っていく必要があるということなんでしょうね」