野菜の価格が高騰しています。レタスやハクサイ、小松菜など大雨被害の影響を受けた葉物野菜を中心に、平年の1.5倍ほどに値上がりしています。
宮城県に6店舗を構える花京院市場セルバ泉店では、毎週木曜に店舗の外に売り場を設けています。当日収穫したばかりの新鮮なナスが1袋3本入りで213円、ダイコンは1本138円と市価よりも3割から4割ほど安く販売しています。
買い物客「キュウリを買いました。安いかなって思って」「木曜日は必ず寄って買います」
市場では取引されにくい、規格外の野菜や果物が並んでいます。傷がついたり形が悪かったり色付きにむらがあったりと、味への影響は無いものの見た目が悪いという理由から安く売られています。
このほか、大きく成長し過ぎたキュウリや、旬が過ぎて需要が減ったトマトやズッキーニなどの夏野菜も並んでいます。
花京院市場セルバ泉店高橋優磨さん「農家さんも規格外の野菜を出荷できなくて困ったりしている方もいらっしゃるので、合わせて販売できたら農家さんも助かるかなというところで、こうした取り組みになりました」
更に、自宅で気軽にできる節約術も注目されています。
野菜のせいろ蒸しに使っている豆苗とソースに使っているダイコンの葉は、いずれもキッチンで栽培した野菜です。
捨ててしまう野菜の切れ端を水につけて、成長した葉や茎を収穫するリボーンベジタブル、略してリボべジです。SNSや動画配信サイトへの投稿も多く、注目が高まっています。
仙台市に住むリボベジ歴3年の冨野真美子さんは、キッチンの空いたスペースで豆苗やダイコン、小ネギなど7種類を育てていて日々の料理に活用しています。
冨野真美子さん「家庭菜園をしてみたいと思っていたんですけど、そんなに得意ではなかったので簡単に始められるものでリボべジを知って」
手軽さがリボベジの人気の秘密です。土やプランターが必要な家庭菜園とは異なり、空いている食器と水だけで育てることができます。
ダイコンの葉や小ネギは、1カ月ほどで収穫できるまでに成長します。
冨野さんは、子どもと一緒に野菜の成長を観察することで、食育にもつながっていると話します。
冨野真美子さん「野菜の成長を見ると、生きているんだなと感じます。キッチンとか家の空間に少しでも緑があるということで、癒やしになったりとか、子どもとの会話になったりとか家族の輪をつなげていると思います」
この先の野菜の価格については卸をしている仙台あおば青果によりますと、ハクサイやレタス、ホウレンソウは8月に主な産地で頻発した大雨の影響で品不足が続いていて当面の間、高値が続きそうです。
一方で、9月から高値が続いていた小松菜とチンゲンサイは、種まきから1カ月ほどで収穫できるため供給量が回復しつつあり、価格も落ち着き始めています。
ニンジンやジャガイモ、タマネギは主な産地の北海道で豊作のため、例年よりお買い得となっています。