北朝鮮の弾道ミサイルの発射が相次いでいます。仙台市は万が一、着弾した時に備え地下の避難施設を指定しています。その場所は普段私たちが利用している地下鉄南北線と東西線です。詳しく取材しました。

 新田智紀記者「こちらは地下鉄仙台駅の改札前です。通勤や買い物に向かう人が多く行きかうまさにこの地下通路がミサイル攻撃を受けた際の避難場所となります」

 日本では、外国からミサイルなどの攻撃があった際、政府から警報が出されます。

 その際に爆風などから身を守る場所が、緊急一時避難施設です。

 仙台市は、3月にその一時避難施設に地下鉄東西線と南北線の駅構内と仙台駅東西地下自由通路の計25カ所を指定しました。

 仙台市危機対策課佐々木朝一郎課長「爆風や破片などの直接的被害から身を守る、あくまで緊急的な一時的な避難施設として捉えています」

 新田智紀記者「仙台市が想定している1人当たりの避難スペースはこちら。テープで囲った90センチ四方になります。荷物を持った状態で入ってみると多少窮屈な感じがします」

 仙台市では、十分なスペースが確保できないことや食料などの備蓄も無いことから、一時的な避難場所として位置づけてい、て安全が確保されれば地下鉄の職員らが避難の解除を促すとしています。

 仙台市の地下避難施設はこの25カ所だけですが、ほかにも爆風からの被害を軽減するため頑丈な建物として市内の小中学校193カ所を避難場所として指定しています。

 しかし、これらの施設だけでは仙台市民すべてを収容することは不可能で、市では今後民間とも協力し更に緊急一時避難施設を増やしていく考えです。

 仙台市危機対策課佐々木朝一郎課長「ミサイル攻撃の発表があった際にどういう行動で身を守るかの啓発、情報発信は今後もやっていく。地下施設を含めた避難施設をこれからも指定に取り組んでいきたい」