宮城県丸森町特産のころ柿作りに向け、柿の収穫時期が近づいてきました。前年は柿の実が変形する被害が相次ぎましたが、生育はどうなっているのでしょうか。

 丸森町耕野地区の八島哲郎さんは、200本ほどの柿の木を育てています。

 八島哲郎さん「色付きも早いのでおそらく11月初旬から柿の収穫ができるのではないか」

 丸森町では前年、柿の実が変形する被害が相次ぎました。変形した柿の実は前年、丸森町や白石市を中心に確認され、八島さんの畑では8割ほどが被害を受けました。

 県は、発芽や開花の時期に高温の日や1日の気温差が大きな日があったため、木にストレスがかかり変形したのではないかと推測しています。変形した柿の実を食べても問題はありませんが、贈答用としての販売は難しいため八島さんは出荷量を例年の1割ほどにまで減らしました。

 八島哲郎さん「前年だけ特別に柿の形が変わったのが多かった。その心配は無く大丈夫です」

 猛暑により木が「体力」を温存するため、9月上旬に早く実を落としてしまう被害が出ましたが、糖度は高く例年並みに甘いということです。

 八島哲郎さん「普通に干し柿づくりができ、お客様にも数の制限などせずに販売ができると思いますので、もう少し干し柿づくりまでには時間がかかるが楽しみにしていただきたい」

 丸森町では90軒ほどの農家がころ柿を作っていて、収穫は11月上旬から始まる見込みです。