震災の津波による被災を乗り越えながらも移植のため枯れてしまった宮城県気仙沼市田中浜のケヤキが、接ぎ木により増殖され植樹式が行われました。
気仙沼市大島にある樹齢約200年の田中浜のケヤキは、震災の津波で水没したものの生き残り地元の住民から親しまれてきました。
震災の復旧に伴う防災林造成事業で60メートルほど離れたところに移植しましたが枯れてしまい、新年度に伐採されることが決まっています。
田中浜のケヤキを保存しようと、国の研究機関で苗木の増殖が進められてきました。
田中浜では地域住民や研究機関の職員らが力を合わせ、高さ1メートル以上に育った苗木6本を親のケヤキの近くに植樹していきました。
気仙沼市観光協会大島支部村上盛文副支部長「これから100年200年とこの地の根付くような大ケヤキになってもらえたらなと思っています」
植樹されたケヤキは、周辺に植えられたヤマザクラと合わせて防災林として機能するということです。